中世の世界観が現代に蘇る、ドイツ夏の子供祭キンダーツェッヒェ(Kinderzeche)

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ドイツ南部・バイエルン地方でロマンチック街道に連なる小さな町、ディンケルスビュール(Dinkelsbühl)ここでは毎年7月にキンダーツェッヒェ(Kinderzeche)と言う歴史子供祭が開かれています。

ことの始まりは中世の30年戦争時代、ディンケルスビュールに攻め込んできたスウェーデン軍が町を焼き払おうとしたところ、町の子供達が大佐の元へ趣き街を壊さないでと嘆願しました。子供達は大佐の娘と同じ年頃で、それに絆された大佐は侵攻をとりやめ、結果子供達は町を救い英雄とされました。このことからディンケルスビュールでは毎年7月に子供たちをもてなし祝うこのお祭りが続けられています。

そのため町のいたるところにスウェーデンの国旗がはためいています。街並みは統一されていてロマンチック街道の雰囲気を残し、お祭りでは中世の衣装を身にまとった人々が当時の踊りを再現したパフォーマンスを見ることができます。

お祭りの見所

Kinderzeche見所その1:バトルキャンプ

このお祭りは数日に渡って行われ、その中の数日だけバトルキャンプと言う催しを見ることができます。それは当時の暮らしを再現した「キャンプ」なのですが、実際に馬小屋で馬の面倒をみる姿や、薪で火を起こして料理を作る姿、町娘たちが踊る姿、そして戦闘へ向かう騎士達の姿を見ることができます。

カントリー音楽と一緒に踊る人々。戦に勝利したとき、または日々の娯楽として踊り歌い楽しんでいたのかもしれない。

料理は薪をおこし、鍋や鉄板も当時さながらの道具で作られます。キャンプごとに食事を作っていて、多種多様でとても楽しかったし、なによりとても美味しそうでした。

馬小屋で馬の世話をする少女たち。みんな本当に自然にその世界観に溶け込んでいて、感嘆のため息しかでません…。

そこにいる人々は皆あたかも自然に暮らしているように動いていて、観光客がそのキャンプには一歩も入れないところがミソ。キャンプの周りをぐるりと囲む柵があり、その外側からしか撮影や鑑賞をすることができません。ゆえに、彼らの動く姿がまるで映画のように切り取ることができるのです。

時間になると兵士たちが一斉に町の周りの凱旋を始めます。キャンプから武装した男達が出て行くさまはとても壮観。

私事ですが衣装も間近で見れるので大変興奮しました。

子供達は自由に遊び走り回り、大人たちは料理を作ったりお酒を飲み交わしたり、歌を歌ったりと自由に過ごします。タイムスリップしたような、そんな気持ちを味わえる素晴らしい催し……このバトルキャンプだけでも見る価値があると思いました。

お墓もありました。細部まで小道具の芸が細かい。

天使・かわいい・最高以外なんて言ったらいいの???

Kinderzeche見所その2:パフォーマンス

キンダーツェッヒェの成り立ちを知ることができる劇がホールで行われるのですが、字幕などはなくドイツ語。そのためドイツ語が理解できないとこの劇を見るには難しいのですが、屋外で行われるパフォーマンスはその限りではありません。

子供達が軍に嘆願するシーンを再現した行進を見ることができ、また広場では音楽に合わせた踊りを見ることができます。カントリー音楽と合わせて男女が軽快なステップで踊るダンスはとても可愛らしく、翻るスカートがとても素敵!

役者さんも端から端まで歩いてくれるので、衣装や武器なども間近で見ることができます。

皆ニコニコしながら踊っていてとても素敵でした。

男性たちによる剣を合わせてつくるタワーは見所の1つ。剣を幾重にも組み合わせて足場を作っています。

Kinderzeche見所その3:閉会式

閉会式はお祭り最終日に行われます。この日は朝から催しが目白押しですが、夜から行われる閉会式には今まで参加した全ての役者が一堂に会し、音楽隊の演奏やダンスをたっぷり見ることができます。

閉会式ともなると人垣ができるほどごった返すので、早めに場所取りすることをおすすめします。最後の方は後方にいた観客たちがテラスの椅子などに登って見ていました。笑

 

プログラム・入場について

入場料は5ユーロ。ストラップのような通行手形をもらいます。これがあれば再入場はもちろん、1つで数日に渡ってお祭りに参加できます。鞄などにつけておきましょう。

こう言う通行手形がもらえます。記念にもなりますね!

お祭り自体はわりと長い間やっていますが、目的のプログラムが行く日にやっているか確認する方が懸命です。最終日であれば上記のバトルキャンプやパフォーマンスを見ることができます。(バトルキャンプ・パフォーマンスは他の日程でも開催しています)

公式サイトはこちら。Program2018から催しの内容を見ることができます。日程は毎年曜日の関係で変わると思いますが、プログラム自体はほとんど同じです。

ディンケルスビュールへの行き方

ディンケルスビュールには電車が通っていないので、バスで向かう他ありません。私はネルトリンゲンからバス501に乗って行きました(バス停はネルトリンゲン中心部にあります)片道約8ユーロ。1時間半くらいかかったと思います。ネルトリンゲンからのバスは本数が少ないので注意。12時43分を逃すと次は15時台です。

ニュルンベルクから行く場合は、アンスバッハまでドイツ鉄道(Deutsch Bahn 片道10.80ユーロ)で向かい、その後バスでディンケルスビュールまで行くことができます。バスは片道7.20ユーロ。

いづれもバス停は以下の場所で降ろされ、アンスバッハへ乗る時もここから発車します。町の中心部までは徒歩10分くらいです。

ちなみにディンケルスビュールは石段の町ですので、キャリーを引いて歩くのは中々しんどいです。可能であればバックパックなど背負える荷物でくる方が楽だと思います。

 

まとめ

ディンケルスビュールは小さな町で、電車やバスを乗り継いで行くため行きやすい街とは言えません。が、ロマンチック街道の街並みや豊かな自然、こじんまりした街にある小さなお店やおしゃれなカフェも揃う素敵なところでした。

また街の外は意外にもファストフード店や薬局、大型スーパーが揃っているので、徒歩で食材など買い物へ行くことも可能です。

年に1度のお祭り、中世好きはぜひ1度足を運んでみてください。個人的にとてもおすすめなお祭りです。

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