日本では主に高速バスで西へ東へ移動していた私ですが、勿論海外にも高速バスは存在します。と言うより、鉄道などが発達していない国ではほぼバス移動が主と言っても過言ではないと思います。
今回ベルリン→ニュルンベルク→プラハ→ベルリンとほぼ高速バス移動の旅をしましたので、バス旅におけるメリット・デメリット、チケットの取り方、また治安などについてお話したいと思います。
様々なバス会社を利用しましたが、今回はヨーロッパを走る有名なバス会社「Flixbus」に焦点をあてています。
Contents
Flixbusとは
Flixbusは主にヨーロッパを中心に運行している高速バス会社です。ヨーロッパの主要都市を主に経由しており、昼行・夜行共に運行しています。
バスの座席は基本自由席で、車内にはトイレがあり、コンセントあり、フリーWifiも使用できます。(Wifiは繋がりづらいルートもあります)
トランクへの預け荷物は1つ20kgまで、車内持ち込み荷物は7kgまでと決まっています。が、よっぽどの重さや大きさでない限り厳しいチェックはされません。ただし人によって対応が変わるドイツなので、ドライバーによっては持ち込みを拒否される可能性があるので小さく見えることに越したことはありません。
因みに私はFlixbusでは問題なく乗れましたが、Deutsch Bahnの高速バスでは車内持ち込み荷物の大きさに引っかかってカメラバッグをトランクに預けることになりました……。普通のリュックならまず問題なく通ると思います。
予約方法・バスの乗り方
バスチケットの買い方

こちらからFlixbusのサイトに行きます。アプリもあるので携帯から予約も可能です。右上の赤枠のところで言語と値段表示を変えることができます。
まずは乗車地と行き先を入れ、出発日(往復の場合は帰る日も)入れ、検索します。

こちらはベルリン→ミュンヘンを調べたものです。左の赤枠で「Price(lowest)」を選ぶと安い順に表示してくれます。「Duration,Transfers」のところが「Direct」なら直通、「1」など書いている場合は1回バスを乗り換えることを指します。

乗りたい便が決まったら右のボタンをクリックし、カゴに入れます。問題なければ赤枠のBookボタンをクリック。

あとは氏名と電話番号を入力し、スクロールした所にある「Proceed to Payment」をクリックすると支払い方法が表示されるので、カードやPaypalなどで支払いをして終了です。
予約が無事完了すると、登録したメールアドレスにバウチャーが送られてきます。バウチャーには乗車券のQRコードと発着場所、バス停の地図などが書かれています。

こちらは私がニュルンベルクへ行ったときのバウチャー。
これをプリントして持っていっても良いし、携帯からQRコードを見せてもOK。Flixbusはドライバーが携帯からもQRコードを読み取ってくれるので、印刷する必要はありません。因みにEurolineは印刷しないといけないのでホテルかコピー屋さんで印刷してもらってくださいね!
バスの乗り方

Flixbusのバス停は場所によって様々ですが、バス停に緑で「Flixbus」と書いてあります。そこに行き先なども書かれているので、それを目印にしてくださいね。大きなバスターミナルだと電光掲示板などがあるので、そこで発着場所を確認できます。
Flixbusは荷物は自分でトランクへ入れるスタイル。自分のバスが到着したら、まずは自分でトランクに荷物を入れてドライバーにQRコードを見せて読み取ってもらいます。

車内はこんな感じ。こちらの高速バスはたとえ座席指定券を買っていようとほぼ自由席です。座席指定とは?と言う感じですが、早いもの勝ちなので、出発30分前くらいにはバス停に到着していた方が無難です。
友人はFlixbusでオーバーブッキングに当たってしまい、結局当初予定していたバスには乗れず、次の便に乗る羽目になったそうです。

日本人の私が乗るとこのくらいのスペースがあります。日本の4列高速バスよりはやや座席が広いかな?と言う印象ですが、もう高速バスに何時間も乗るのが辛くなってきた私としては、日本で乗るやや座席の幅が広い高速バスとそんなに変わらない印象です。足の長い欧米人は窮屈そうでした。
左側にコンセントが付いていますが、付いていない席もあるので充電したい人は早めに座席を確保しましょう。
日本の某バス会社と違い、「消灯時間に一斉リクライニング」と言う配慮は一切されていないので、自分でカーテンは閉める、倒したかったら後ろに声をかけて倒す(まぁ前に座る人はそんな配慮してくれないけどね!)と、自由に過ごします。
膝掛けや腰枕などは勿論、ありません。夏は冷房がついていますが、冬は各自寒さ対策をした方が良さそうです。

私はこのようなモバイルチケットを保存してさっと見せられるようにしていました。先ほどお見せしたバウチャーでももちろん大丈夫です。
高速バスのメリット・デメリット
メリット
- 移動費用を安く抑えられる
- 夜行を利用した場合宿泊代を節約できる
- メインの駅や都市に発着するので空港などからバスやタクシーに乗る必要がない
デメリット
- 時間がかかる
- 長時間バスに乗りっぱなしなので疲れる
- 治安が悪い場所ではバス移動にやや不安がある
治安について
何度か高速バスに乗りましたが、ドイツ→プラハ間では特に治安に不安は感じませんでした。プラハのバス停もきちんと整備されていて、ドイツ発の時も夜行を使用しましたがバスの中で寝れるくらいには危険はありません。(身体が痛くて寝づらいのはさて置き…)
ただ貴重品などはなるべく身体に身につけて、不安な人は荷物を足元に置くなど対策はしておきましょう。私は財布などの貴重品はセキュリティベルトに入れていました。
ドイツは比較的ヨーロッパの中でも治安のいい国ですが、スペインなどやや治安に不安のある国では夜行ではなく昼行の利用をおすすめします。また到着時間も夜に着く便にしないなど、時間を考えて予定を組むのをおすすめします。
まとめ
ヨーロッパの鉄道旅には憧れますが、新幹線を含め列車代はかなり高くつきます。
その点高速バスはやっぱり安い。ヨーロッパでは何社も高速バスが走っているので、曜日や時間帯によってはかなり安く移動できます。何時間もバスの中にいるのは疲れますが、気軽に旅ができるのでおすすめです。
長距離を移動する時は経由地点で1泊して疲れを取るのもありだと思います。数時間バスの中で缶詰にされますが、ほぼどのバスにもWifiやトイレは完備されています。中にはコーヒーなどのドリンクサービスがあるところも。ぜひヨーロッパの格安移動、高速バスを利用してみてはいかがでしょうか?

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