ドイツで仕事をする、語学学校(VHS)に通う……となると避けては通れない住民登録。役所は対応が悪い、ドイツ語しか受け付けてくれない……と事前に調べた印象では塩対応の未来しか見えない住民登録チャレンジ。まぁまぁビビっていましたが無事住民登録が完了しましたので、事の経緯をご報告します。
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ドイツに入国したら原則7日以内に住民登録をする
厳密には同じ都市に3ヶ月以上滞在する場合に必要です。これが一番タイヘン。住民登録と言うよりも家探しが。ベルリンに限らずですが今やドイツは大航海時代ならぬ大家探し時代……。ドイツ人でさえ家を探している現状です。私も入国した日に泊まったドミトリーでは部屋の半数が住民登録できる家を探していました。
住民登録は基本滞在7日以内、と言われていますが上記の現状があるため遅くとも1ヶ月以内と言う猶予があります。なので直ぐに家が見つからなくても大丈夫なのですが……「住民登録できる家」と言うのがまたハードルをあげるのです。
短期で借りられる家は多いと思います。家を借りている人が一定期間一時帰国するとか、旅行で家をしばらく開ける時短期でその家を貸したりしています。AirB&Bのようなものですね。
が、このような「又貸し」が多く、大家さんが住民登録をさせてくれる家はそう直ぐには見つかりません。
私が今住んでいるベルリンは、数年前まではWGなどのシェアで1ヶ月300ユーロくらいで借りられたそうです。が、今は地価も上がり1人部屋のWGを見つけようとすると平均450ユーロ〜と言う印象です。
家を借りたら書類を用意して役所の予約をする
無事に家を借りたなら、住民登録の準備をします。何はともあれ役所の予約。住民登録は予約制で、かなり先まで予約で埋まっています。役所に拠っては2ヶ月待ちなんてことも……。(予約なしでも待てばできると言う情報もありますが、おそらく役所により対応が異なるのだと思います。私もアポなしでいけると言われ行ってみましたが門前払いを受けました……)なので、書類準備と合わせて予約をしてしまいましょう。
ドイツのサービスポータルから予約できます。スクロールして下の方にあるZuständige Behördenが役所一覧です。自分の住んでいる地域の近くで予約をするのが楽なのですが、冒頭で記したようにお役所塩対応案件が多発していると聞いて、私は大家さんに対応のいい役所を教えていただきました。(上記で書いた門前払いされたところですが、これは予約をしていなかった私が悪いので。その時も事務員さんの印象は悪くなかったよ)
・Bürgeramt Spandau – Bürgeramt Rathaus Spandau
・Bürgeramt Rathaus Neukölln
1つ目のRathaus Spandauは英語も通じて対応もいい、と大家さんに教えていただいたところです。
2つ目のRathaus Neuköllnは自分で探して予約したところですが、こちらも英語対応できるスタッフがいました。対応も悪くなかったです。
役所の名前の右にあるTermin buchenをクリックすると予約可能な日程が分かります。ピンクは予約済みなので、青いリンクのある日程を探します。見ていただくとお分かりと思いますが、どの役所もかなり先まで予約でびっしりです。
予約できる日程をクリックすると希望予約時間の設定、そして必要事項を記入したら完了です。メールが届きますので、そこに書いてある予約番号を当日まで大切に保存しておきましょう。この番号が整理番号です。
申請に必要な書類
・パスポート
・住民登録申請書
この2つでOKです。賃貸契約書があるなら一応持っていった方が無難です。私は提出を求められませんでしたが、必要な場合があるかもしれない(と、大家さんの言)です。住民登録に費用はかかりません。
住民登録申請書もポータルサイトで手に入ります。Anmeldung bei der MeldebehördeからPDFをダウンロードできます。
予約した時間までに役所へ
私はその日の内に2件役所を梯子したのでNeuköllnの寒風吹き荒む待合室で2時間待ちを経験し、あわや風邪をひく手前でしたが予約ができているならその前に行けば大丈夫です。
待合室(Warteraum)のモニターで予約時に受け取った整理番号が呼び出されるのを待ちます。呼ばれたらモニターに表示されている部屋へ行き手続きをします。10分ほどで終了します。待合室や呼び出し方式は役所によって異なるかも知れませんが、大体一緒だと思います。
住民登録の抹消について
家を引き払ってドイツ国外へ移住する・完全帰国する時は住民登録の抹消が必要です。もし抹消せずに帰国して次回ドイツへ入国する時、入国審査で問い詰められることがあると伺いましたので、抹消してから出ましょう。抹消も同じように予約して役所に行きます。
因みにドイツ国内の別の都市に移住する場合も住民登録の変更が必要です。借りている家によっては退去時に登録を抹消しないといけない場合もあるので、契約時に確認しておくことが必要です。
住民登録の抹消(転出届)については以下を参考にしてください。
生活の基盤をつくる大事なこと
これが証明書。大切に保管しましょう。
住民登録をしないと銀行口座を開設できない、仕事ができないなど制約が生じます。長期滞在を考えている方はまず住民登録チャレンジを成功させましょう!怖そうに見える役所の人も同じ人間なので、ニコッと笑って「ハロー」と言えば大体ダイジョーブ!(私は大分ビビっていた)
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