8月から「mitの部屋モーニングラジオ」がスタートしました。
2021年ごろから始めた、X(旧Twitter)のスペースで不定期開催していたmitの部屋がYouTubeへ移動し、さらに朝ラジオという形で戻ってきました!
毎週火・木の朝6:30~7:00までの30分間は日本語、後半の7:00~7:30は英語で話しています。以前のmitの部屋と同じく、学びをお届けしつつ、あわせて朝の目覚ましとしてぜひご活用ください。
Contents
第2回目は「恥をかける人になる」
初回は中川諒さんの著書、「いくつになっても恥をかける人になる」をご紹介しました。
大事なことはたくさん書かれていますが、今回は4つのポイントでお話します。
恥は理想の自分と現実の自分とのギャップ
恥はどこからくるんだろう──そんなことを考えたことはありませんか?
「質問ある人いますか?」と教室で先生に言われて静まり返る教室やワークショップ。手をあげたいけれど、「そんな初歩的な質問するな」と思われないだろうかと不安で悩むうちに質疑応答の時間が終わっている……。
プレゼンで失敗したくないから、徹夜で資料をまとめたなど、皆さんにも何かしらそんな経験があると思います。
それはつまり、人に尊敬されたいと言う意識が働くからなのです。
バカだと思われたくない。仕事がデキると思われたい、頭がいいと思われたい。これらは全てそんな尊敬されたいと言う意識が無意識に働くための行動です。
理想の自分に現実の自分はまだ追いついていない。そんな自分を知られるのは嫌だ──そんなギャップが恥だと思ってしまう。自分への期待値が高ければ高いほど、今の自分の不完全さが気になってしまう。
また、他人に恥を押し付けられることによる恥もあります。
例えば普段着ない服装をしたとき、茶化された経験はありませんか? 新しい髪形に挑戦したとき笑われた……誰かの挑戦を茶化すことは、相手の勇気を踏みにじる行為です。
また、会議でプレゼンした後に先輩が「私の方から捕捉させていただきます」と言っていたとき。ああ、自分のプレゼンは至らないところがあったんだなと落ち込んでしまいます。
このような行動をする人たちは、往々にして無意識なことが多いです。
そうであったとしても、他人の意識を変えることはそう簡単にできません。そういう人からは、離れましょう。
恥をかくことでチャンスを見分けることができる
恥をかくことは、見えないチャンスを可視化できるチャンスです。
何故なら、恥をかいてしまうかもしれないと思っていることは、誰もが「頭ではやった方がいいとわかっているのに中々行動に移せないこと」が多いからです。
なぜ行動できないのか? それは、勝手に失敗を想像するからです。先に述べたように、笑われたらどうしよう、呆れられたら……というような理想の自分と現実の自分とのギャップを想像してしまう。そして、出来たかもしれないメリットを逃すのです。
皆恥を恐れてできないこと。それこそがチャンスなんです。
また、恥をかくような場面で行動することで、先ほど言ったような他人に恥を押し付けるような人を見分けることができます。
皆ができないことをするとき、応援してくれるのか。それとも、笑うのか──勇気をもって恥をかくことで、自分のそばにいてほしい人を見分けることもできるのです。
恥をかくことは投資
恥をかくことができると、新たな発見や経験を得ることができます。それは、自分に対する投資です。
見方を変えることによって、恥というものを挑戦や経験と捉えて、前向きに行動できるのです。
例えば、完璧な準備をやめてまずはやってみる
今は準備もコンテンツにできる時代です。韓国のNizi Projectは、オーディションからアーティストの成長をみせることで大きな反響を呼びました。それを見ている我々が、彼女たちがアーティストとして最初の曲をリリースするまでずっと見守ることで、リリースの段階で既に大きな愛着をもてるようになるのです。
またファッションショーのデザイナーがYouTubeで制作過程の配信をするのも、準備から見せることができるコンテンツです。
こうして過程もみせることで、まだ思うように出来ない自分も受け入れることができます。
そして、このような行動は新たな体験やスキルを手に入れることができるのです。
もちろん、失敗もあるでしょう。しかしそれは新しいことや未知の挑戦においては必ず発生することです。できるできないの能力ではなく、やる姿勢を大切にするのが大事ということを、自分に言い聞かせましょう!
恥を進んでかくのは勇気がいることです。しかし、一番そのハードルを下げてくれるのは頼まれなくてもついやってしまう情熱をみつけることです。
本当に好きなことは恥への免疫力を高めてくれます。「なんとかして上達したい」とか、「どうにかして知識を得たい」ともがいているうちに、知らず知らずのうちにあなたは勇気をもって挑戦することができているはず。
ぜひ、自分が夢中になれるものから、恥をすてる勇気を養っていきましょう。
今すぐ使える恥のかきかた
本書では50個紹介されていますが、比較的ハードルが低そうなことをいくつか挙げます。
- 名前を忘れたらあえて本人に直接きく
- 話すなら成功よりも失敗した話
- 一日一回は誰かを褒める
- 行くか迷ったらいく
- 人前で相手にありがとうと言う
- 強がらずに相手の知恵を借りてみる
- 準備ができていなくてもまず始めてみる
- ありがとうをありがとうで済まさない
最後の「ありがとうをありがとうで済まさない」は是非工夫して使っていきたいと思いました。感謝の言葉だけでなく、ご飯美味しかったです、ありがとうございました。や、チケットの手配してくれてありがとう。とても助かったよ! など、少しだけ言葉を添えることで、より感謝が伝わりますよね。
恥をかけるようになると、人とのつながりが生まれます。そこから新たな進展もあるかもしれません。
今日からみなさんも気軽に恥をかいていきませんか?
それでは、ここまで読んでくれた皆さん、本当にありがとうございます。何か少しでも新しい気づきの共有になれば嬉しいです。
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