【アート・芸術】100人から盗もう。自分の「好き」を知る方法

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たまには写真の話でも。

写真だけに収まる話ではありませんので、タイトルにアートとつけました。

皆さんは自分の作品で「自分の特徴はこうです」と言うものはありますか?こう言う作品だったら是非任せてほしい。と言う強みはもっていますか?

その強みはあなたの「好き」と、きっとイコールなんだと思います。そうでなくては、ずっとその特徴ある作風を保てはしないでしょうから。

この記事はそんな自分が突き詰めたい「好き」をまだ探せ出せていない人へ送ります。

 

技術はすぐ伸びる

あなたは絵を描くのが好きですか?小説?それとも写真?音楽?

誰もが最初は初心者です。道具のまともな扱い方もわかりません。でも技術はすぐに習得できます。それを好きでやっているのなら尚のこと、心配することはありません。

新しい作品を作る度に旧作と全く同じものを作ろうとする人はいないはず。同じものを作ったとしても、前回より上手にできるはずです。あなたはもうそのやり方を知っている。

技術は反復行動の繰り返しです。そして新しい作品を作ろうとする度新たな技術を求められ、そのやり方を学びます。好きで作品を作り続ける限り、技術力はすぐに伸びるのです。

技術を高めるうえで大事なのは、継続しフィードバックすることです。それを丁寧に行えば大丈夫。

 

好きの根元を知る

自分の好きなイラストレーター、小説家、写真家、音楽家はいますか?

少なくともあなたが作品を作りたいと思った衝動のきっかけがあるはずです。絵を描きたいと思ったきっかけがイラストでなくとも構わないのです。自分の創作意欲を刺激したものが何なのかを認識することが、自分が何を表現したいのかを知る第一歩だと思います。

それをまずは再確認しましょう。そしてその他に自分が好きなものをできるだけ細かくピックアップしてみてください。

好きなイラストは?曲は?小説は?写真は?作家単位でかき集めてみましょう。できるだけたくさんです。作家でなくアニメであれば監督単位でも良いです。但し、「強く好き・結構好きと感じるもの」を優先し、「なんとなく好き・どちらかと言うと好き」はここでは除外してください。

できましたか?それが今あなたが「好き」と感じるものの視覚的な情報です。自分が何を好きなのかを知る大事な作業です。普段「これ好きだな」「こう言うのも好き」と感じる中で全てを1度に集めてみることは中々ないと思います。

あなたの好きはそこにあります。今まで生きてきた中で培った好みが、それです。

 

オリジナルを自分に強いてはいけない

作品を作る上で我々は常に新しいもの、オリジナリティを求められますがこれだけの時代を経て今更オリジナリティまっしぐらな作品なんてそうありません。

常に誰もが何かしらの影響を受け、それらの経験を元に作品ができるもの。

「こんなの見たことない!」と言う作品に出会ったとしても、あなたが初めて経験しただけで地球規模では(多分)誰かがもう作っています。

ですので、「誰かと違うオリジナルを作らなければならない」「かぶってはならない」と最初から自分にプレッシャーをかけるのはあまり得策ではありません。過去の偉人も皆、偉大な作品から多くを盗んできたのですから。

但し、「この写真好き!同じ写真撮りたい」と言う考えから生まれるものはコピーでしかありません。何故ならそこにあなたの意見や考えがないから。もしあなたが自分にしか作れないものを目指すのであれば、まずは好きな作品の表面だけを掬うのはひとまずやめましょう。

 

100人から盗む

上記でかき集めた好きな作家は何人でしたか?もしあなたが1人からその作品を盗めば、それはパクりや2番煎じと言われるかもしれません。でも50人から盗んだら?100人から盗んだら?それはあなたが生み出した作品になります。

100人から影響を受ければその過程であなたにはもう自分の考えが生まれているはず。引き出しから出した自分の「好き」をどう料理したら自分の「好み」になるのかを理解しているころです。

アウトプットは容易な作業ではありません。自分と向き合いながらどうしたら自分が1番納得するのか、それを判定するのは自分だからです。しかし少しずつでもアウトプットは続けましょう。好きなものを集めたらそれを粘土のようにこねてつなぎ合わせて、新しい形へと変える訓練をすることが「自分の作品の特徴」を生み出す道しるべになります。

 

アウトプットスイッチを養おう

これは私の経験上ですが、誰もが頭に雷が落ちたように急に作品制作に取り組む…と言うわけではありません。私がそうです。一握りの人はそう言う人もいるかもしれませんが。

大体の人は調べ物をしたり、インプットをして常に引き出しを作っています。ハッと思いついて何かを書きなぐることがあるとしたら、今得た新しいアイディアと過去の引き出しの知識が上手く合致した時に生じる化学変化のようなものだと思います。

このような瞬発力(敢えて落雷とは言わない)を鍛えるためにも「自分はどの切り口で物を考えるとアイディアが出易いのか」を知っておくことは大事です。

曲を聞いているときでも良いですし、散歩をしているとき、カフェで人間観察をしているとき、ベッドで横になっている時、カタログを読んでいる時…なんでも良いので、「自分がどんな時考え事スイッチが入り易いのか」を知っておくとアイディアを出さないといけない!と言う場面に出くわした時その行動をとろうとするため精神安定剤にもなります。

好きは変わっていい

自分の好きは、時を経るごとに変わることはよくあります。昔は特に気に留めなかったものを好きになることもあります。「自分の今の作風はこうだけど、こう言うのも挑戦してみたい」大いに良いと思います。

あなたの強みを決めるのはあなた自身ですし、そのチャレンジはより作品を複雑に、大きくしていくと思います。「自分らしさをある程度確立してしまったがために同じ作品ばかり作らないといけない気になる…」そんな縛りなどありません。

自分が1番作りたいものを作る。その自由な考えと行動が、きっとより素晴らしいものを生み出すのだと私は信じています。

もしあなたが新しいジャンルに挑戦するなら、またそのジャンルで好きをかき集める作業をするのでしょう。そして将来もっと素敵なアートが溢れるのだろうと思います!

 

終わりに

芸術は決して万人受けするものではありません。ですが、あなたの好きなものを否定する人もいません。(そう言う人はただの価値観の違いなので聞こえないふりしてください)

自分の表現の根底に一体どんな「好き」や「考え」があるのか。それさえブレなければ何を作ってもあなたが作品に垣間見えてくるはずです。

上記で紹介した100人から盗む、は私のお気に入りの本「クリエイティブの授業」でも詳しいステップが紹介されています。タイトルとちょっとした説明。と言うテンポの良い仕様でサクッと読める本なので読書が苦手な人でも読み易いと思います。

もし自分の方向性に悩んでいる、と言う人がいれば読んでみてください。前向きになれますし、ものを生み出すと言うプレッシャーに潰されず済みます。な〜〜んだ皆最初は誰かの真似からはじめるんだ!と、気楽になれます。

どなたかのお役に立てば幸い!

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